Google for Startupsコース 5 : 起業家としての リーダーシップに参加してきました
みなさん、こんにちは。
創業者の好川です。
2025 年 6 月 10 日(火)に福岡会場で開催されたGoogleの起業家レッスンに参加してきました。人材組織開発のコンサルタントを講師に迎えて、起業家としてどのようなリーダーシップを発揮するべきかをレクチャーいただきました。
Googleでは、リーダーシップの原則として、【意見の相違を歓迎する】、【人々をボランティアのように接する】、【自分の誠実さを示す】の三つに整理されています。
【意見の相違を歓迎する】については、まずGoogleがスタートアップにアンケートを取ったという話から始まります。スタートアップ創業者に聞いたところ、「意思決定において多くの人の意見を尊重する必要はない」という答えが出たのに対して、共同創業者やステークホルダーとしては「尊重する必要がある」という回答が多かったそうです。
つまり、創業者と周囲の人々では組織運営や意思決定に認識の差があるということですね。
それを踏まえて、「社内の様々な意見を歓迎できるか?」というアンケートに対し、有能なリーダーほど「たとえ自分と考えが違っても、他者の視点を尊重する」という回答があったそうです。
このように他者の意見を傾聴する必要性があることを示唆した上で、チームは同じビジョンを共有していても同じ考えである必要はないとおっしゃられていました。
また、研究データとして「多様な集団の意見の相違は、より良い結果をもたらす」という結果が紹介されました。
「社員から良い組織とみなされていることと、実際のパフォーマンス・成果は違う」という研究結果で、同質性の高く同じような人物が揃ったチームより、多様性があり様々な視点で物事を考えられるチームの方が成果が高いという内容で、とても面白く感じました。
今後チームを組織する上で、性別や国籍、年齢など多様性を意識し、意見の相違を歓迎することで、独創性のあるチームを作りたいと思います。
二つ目、三つ目の原則についても簡単にまとめますと、【人々をボランティアのように接する】というのは、「給料を払っているんだから働きがい云々の前に指示に従え」という考え方を止めようということです。
もしボランティアに対して同じような態度を示したらどうでしょうか。おそらく、すぐに来なくなると思います。
ボランティアは経済的な報酬でチームに加わってくれているわけではありません。ボランティアには、モチベーションを保ってもらうため、プロジェクトの意義、困難さを伝えたり、思いきって権限を与えたりするのではないでしょうか。
営利組織でも、同じように一人ひとりがどのような動機で働くのかよく理解して、モチベートすることが重要だというお話でした。この話は個人的に人との関わり方を考える上で、とても興味深かったです。
【自分の誠実さを示す】は、一言で言うとリーダーは有言実行の人でなければならないということです。普段から言っているビジョンと、実際に行っている行動にギャップがあれば、人は不信感を持ちますよね。
社員は、リーダーの言動・行動を常に見ている、いつも試されているという気持ちで臨んでほしいということでした。
私はたまたまあるセミナーでGoogle for Startupsの存在を知り、5回目となる今回初めて参加できました。知っていれば初回から参加したかったと思う内容です。
Google for Startupsでは、アーカイブ動画が配信されていたので、ご興味があればぜひご視聴されることをお勧めします。
私たちはまだ小さな組織ですが、お客様に価値を与えられるようリーダーシップの原則を時々思い返しながら、成長していきます。